2011年12月23日金曜日

クリスマスのワークショプ!















先日、3回目のプロジェクトを開催しました。

今回は、福島県いわき市の仮設住宅・集会所で
子どもたちと一緒に、折り紙でクリスマス・ツリーやオーナメントを作るワークショプを行いました。







完成したサンタのクリスマス・ツリーです。










小さなサンタクロースをたくさん作り、
ひとつのクリスマス・ツリーができました。








作ったオーナメントは、
さっそくクリスマス・ツリーに飾り付けました。











折り紙のツリーができたら、おやつの時間です。

おやつは、プロジェクト・メンバー特製のティラミス。
お土産の “ ジンジャーマン ” は、メンバーの焼き菓子店《 野らぼう の手作り菓子でした。





最後に、みんなで撮った集合写真。(実際は、もっとたくさんの子どもたちがいたんですよ!)







クリスマス・ツリーは、集会所の中だけではなく、屋外にもたくさん設置することができました。
これらのツリーは、たくさんの方のご好意でいただいたものです。

集会所の入口にあるシンボル・ツリーは、本物のモミの木です。
いわき市田人町の植木屋《 植吉 》さんからいただきました。
生のモミの木は、やはり良い香りがします! 子どもたちと一緒に飾付けをしました。





また、たくさんのクリスマス・ツリーとLEDライトは、予想もしていなかった突然のプレゼントでした。

実は、華道家の上野雄次さん平間磨理夫さんが、ディスプレイの会社からいただいたものなのです。

当日の朝、“ 巨大な鳥の巣・自動車 ” にクリスマス・ツリーとLEDライトをたくさん詰め込んで
はるばる東京から持って来て下さいました !!
  































上野さんと平間さんは、寒い屋外で、LEDライトの設置作業をずっとして下さいました。
おかげで、夜になると暗かった仮設住宅がとても華やかになりました!
本当にお疲れさまでした。 そして、ありがとうございました !!







今回、初めて仮設住宅の子どもたちと接する機会を得ることができました。

仮設住宅の子どもたちは(もちろん大人の方もそうでしょうが)、
それぞれ抱えている状況は厳しいものがあると想像します。

それでも元気な様子の彼らに、
複雑な気持ちを抱きつつも、現実を受け止めて前に進もうとしている力強さを感じました。

一度きりではなく、これからも長く関わっていくことができればという思いになりました。



これから私たちのプロジェクトは、何をしたら良いのか、何ができるのか…。
迷いがあったり、反省したり…、いろんな思いでいっぱいです。

プロジェクト・メンバーの中には、実際に被災した者もいます。

震災直後と状況が変わり、
本業の仕事に時間をとられて、なかなか活動ができなくなってしまったことが、正直な現状です。

それでも、たくさんの子どもたちに笑顔を見せてもらうために、
できるだけ時間を作り、次回の楽しいワークショップのための準備を進めていきたいと思っています。



Twitterを通じて、愛知県から送って
いただいたクリスマス・ツリーです




今回、私たちのお願いにいち早く応えて下さり、モミの木を提供して下さいました植吉さん、
大変ありがとうございました。
たくさんのクリスマス・ツリーとLEDライトを提供して下さいました会社の方に、
心からお礼を申し上げます。
そして、そのツリーとライトを運んでいただき、屋外の寒いなか、
長時間の設置作業をして下さいました上野さん、平間さん、本当にありがとうございました。

また、
Twitter を通じてクリスマス・ツリーを提供して下さいました方、
ワークショップのアイデアなどを提供して下さいました方々、
そして、プロジェクトの活動に資金援助をして下さいました方々、
本当にありがとうござました。

心から、感謝いたします。




2011年9月21日水曜日

ちいさな音楽会




教会での音楽会の翌日、
遠藤さん、小笠原さん、森川さんといっしょに海沿いの道を車で走りました。
被災した、いわきの現状を少しでも感じてもらいたいと思ったからです。





アクアマリンふくしま 〜 三﨑公園 〜 永崎海岸 〜 中之作港 〜 江名
塩屋崎灯台まで行きたかったのですが、通行禁止で近くまで行くことができませんでした。
わかってはいたのですが…。

車を走らせながら、いろいろなことを話しました。

どれだけ伝えられたか、わかりません。
どれだけ感じてもらえたか、わかりません。
正直なところ、自分でも正確なことを理解できているわけではないのです。

それでも、何か少しでも感じてもらえたらと
自分でも何故だかわからない使命感のような思いで話をしました。


被災地から離れて生活している人々にとって、
時間が経つにつれ、震災の記憶や意識が薄くなっていくことは当然のことだと思います。

だからこそ、被災地に生活している私たちが発信し続けなければならないと思っています。
それが、私たちのプロジェクトの役目のひとつだと思います。




ところで、
遠藤さんは、以前にいわきに来られたことがあり、寿司屋で食事をされたことがあるということでした。
震災で、その寿司屋がどうなったのか心配されていましたが、名前しかわかりませんでした。

そこで、遠藤さんのお母さまから電話番号を教えてもらい
(電話番号の描かれた、お店の湯呑みをお持ちでした。)
電話をかけようとした、まさにその時、道沿いにその寿司屋を見つけたのです。

いわき海星高校の向かいの、“ 鮨兼 ” さんです。
津波の被害をまともに受けた場所にあるお店です。

ご店主のお話を伺うと、
地震の被害はもちろん、津波でカウンター以外は使えなくなってしまったそうです。
それでも、なんとか6月には営業を再開できたそうです。



突然の質問です。
みなさんは、寿司屋で管弦楽の生演奏を聴いたことはありますか?


何と今回、そんなとても貴重で、すばらしい経験をしてしまいました!
(いま思い出すと、少し違和感のある面白い状況でした。)

しかも観客は、ご店主と女将さん、お客さん1人と私の、たった4人だけ!
なんと贅沢なことでしょう !!










手を伸ばせば届くくらいの目の前で、すばらしい管弦楽の生演奏を4曲もしていただきました!

実は、遠藤さんは被災された方々のところに赴き、演奏を届けたいと希望されていました。
今回、予定にはありませんでしたが、
このようなかたちで実現していただくことができ、とても嬉しく思っています。


この突然の “ ちいさな音楽会 ” は、決して忘れることができない素敵なハプニングになりました。